(VOVWORLD) -欧州連合(EU)の欧州議会選(定数720)は9日、大勢が判明し、極右勢力が躍進しました。
(写真:AFP/TTXVN) |
これを受けフランスのマクロン大統領は仏国民議会(下院)の解散総選挙を発表しました。EUの政治的な先行きが一段と不透明になりました。
親EU会派が引き続き過半数を維持する見通しですが、今回の選挙結果はフランス、ドイツ両政府にとって痛手となりました。
マクロン氏は6月30日に総選挙の第1回投票を実施すると表明しました。ドイツのショルツ首相も、自身が率いる与党・社会民主党(SPD)が過去最悪の結果となり、中道右派や極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に敗れました。
一方、出口調査によりますと、イタリアではメローニ首相率いる右派「イタリアの同胞」が首位に立つ見通しです。
欧州議会の右傾化が進めば、新たな法律の制定が難しくなり、安全保障問題、気候変動、米中との産業競争への対応が遅れる可能性があります。
ただ、ユーロ懐疑派がどこまで発言権を強化できるかは、各政党が見解の相違を乗り越えて連携できるかにかかっています。(ロイター)